私が網膜剥離の手術をした時の話

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私はこれまで2度、網膜剥離の手術を受けています。

ずいぶん昔の体験談にはなりますが

これから手術する方の参考になればいいかなと思って書いてみます。

(調べた上で、今と当時であまり変わりのない部分を書いています)

 

黒板の字が見えない

小学校4年生の頃からかなりの強度近視で分厚いレンズのメガネをかけていた私。

高校に入ってからはハードコンタクトに切り替えて生活していました。

高校2年の春、なんだか黒板の字が見にくいなと感じました。

ぼやけるんですよね。

ぱちくり瞬きをするとまぁ見える。

でももしかしたらまた近視が進んでコンタクトが合ってないのかなと思い

母に相談して、掛かりつけの眼科で検査を受けました。

結果は「異常なし」

先生は「コンタクトが汚れて見にくいのかもだからちゃんと洗ってね」と。

でも、私目に関してはかなり神経質なので、洗浄ももちろんきちんとやっていたのでおかしいなとは思ったのです。

そこから3ヶ月。

ある日の授業中、自分の手元の教科書に目をやると…

「あれ?ぼやけて見えない。30センチも離れてないのに!」

その翌日、以前行った眼科で再度検査。

母も診察室に呼ばれ

「網膜剥離と言う病気です。今から紹介状を書くので明日すぐに○○医大に行ってください」

と言われました。

眼球の模型でどういう病気なのか説明されましたが、動揺してしまい私は涙が止まらずで、母が私のかわりに説明を聞いてくれました。

まぁ「だから3ヶ月前に診てもらったのに!!!」と言う思いは強かったけど、仕方ないよねぇって今なら思います。。。

 

 

即日入院&絶対安静

 

翌朝一番で○○医大に行きました。それまでケガも病気もなく健康体だった私は大学病院など行ったこともなく、その大きさと設備にビックリ。

ばたばたと診察してもらうと、かなり進行した状態だそうで即日入院となりました。

網膜剥離はその名の通り、眼球の内側にある網膜が剥がれてしまう病気です。

治り難いものもあるようですが、私の場合は手術すれば95%は治ると言われました。

でも放置すれば確実に失明するとも言われました。

 

このときの私の眼の中は、左眼球の上のほうが剥がれてきているが中心部まではギリギリ剥がれていない状態。

先生のお話だと、この中心部(黄斑部分と言うらしい)まで剥がれてしまうと一気に難しい状態になるとの事で、

「ここで転んだりしたら剥がれてしまうかもしれないから手術まで絶対安静ね、トイレ以外はベッドから動かないように!」

と言われてしまいました。

 

 

全然安静にしていられない検査漬け

「絶対安静」なんていわれていたのですが、大学病院には先生がたくさんいて、研修医さんもたくさんいて、偉い教授さんもいて、その皆さんが私の眼を診るので、結局手術までの1日半は大忙しでした。

全身麻酔での手術なので、麻酔科でも検査やお話も聞かなくちゃで、大きな大学病院の中を外来患者さんがいなくなった午後も歩き回っていました。

 

 

術後は記憶ナシ

私が受けた手術はバックリング法というもので、眼球の外側にベルトのようなものを巻く手術でした。

手術室に入ってから病室に戻るまでは3時間くらいあったような気がしますが、純粋な手術時間は1時間半くらいだったと当時の主治医が言っていました。

難しい事はわからないですが、麻酔からさめるまでなど、時間がかかるのかもしれないですね。

私はこの時、両目の手術をしましたので、術後はもちろん両目をふさがれているので何も見えません。

親が近くにいるのか、昼間なのかもう夜なのか…

視覚情報がないので、この時の記憶は曖昧です。

 

 

翌日は目が見えない1日を

翌朝母から声をかけられて起きましたが、目が包帯(なのかはわからず)で覆われているので、見えません。

母に朝食を食べさせてもらうのですが、目が見えないと味も全くわからず…

結局「何をクチに入れてくれるのか言ってほしい」と母にお願いして食べさせてもらいました。

母はどうやら泣いていたようですが(こんな私を不憫に思ったそうです;;)「シバが赤ちゃんの時に戻ったみたいで嬉しい」と冗談も言ったりしていました。

無理やり頑張って冗談言ってたっぽいですが(笑)

トイレは母に手をひいてもらって、歩いて行きましたが、何も見えないと言うのは想像以上に怖いもので、この1日の事は一生忘れられそうもありません。

 

 

術後の事

手術の2日後には、比較的症状が軽かった右目の包帯が取れました。

片目で生活できるようになったので、身のまわりの事も自分で出来るようになりました。

術後は、たくさんの目薬を使い、洗浄綿で目を拭く毎日。

シャワーは浴びることが出来ますが、洗髪はNGなので看護師さんに洗ってもらいます。

もちろん顔はかなり長い間洗うのは禁止でした。

入院は2週間ほど。

退院時には左の眼帯も取ってOKと言われましたが、眼球自体がまだまだ血のかたまりのような色をしていて、普通の人が見たら飛び上がって怖がるくらいのビジュアルなので、私は眼帯を用意して、退院しました。

学校にも、こんな目は見せられないと思って眼帯で通学しました。

眼球の赤みは何ヶ月間も続きますが、だんだんと良くなっていきますので安心してください。

顔の事なので、しばらくはストレスとなりますが、いつかは元に戻ると信じて。。。

 

 

早期発見のために

網膜剥離は早めに見つかれば外来手術(レーザー)で治療することもできます。

眼底検査をする事で発見できると思いますので、視界がぼやける・飛蚊症(虫が飛んでいるように見える)や光視症(パッと光が見える)がある・視力が落ちた気がする、など症状がある場合は眼科で診てもらうのが良いと思います。

私は術後10年以上は半年に一回の定期検査を受けていましたが、その後も網膜裂孔(網膜に穴があく)は良く起こり、外来でのレーザー手術を何度も受けました。

娘を産んでからもレーザー手術はやってるくらい頻繁でした。

 

残念ながら10年後には同じ大学病院で再手術もする事になるなど、ちょっともう持病みたいな感じですが、今も定期的な眼底検査を受けて過ごしています。

 

 

長くなったなぁ…

網膜剥離の体験談として書いてみました。

どなたかの参考になれば嬉しいです^^

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